後悔しない家づくりをするために、
年齢を重ねていった先のことを考えてみませんか?
今の自分たちの健康状態を考えてみて下さい。
その感覚だけで間取りをつくると、住みにくい家になる可能性もあります。
例えば、住宅設備のうちのひとつ、トイレについて考えたことはありますか?
キッチンやお風呂などの設備ももちろん大事ですが、
トイレの優先順位を下げてしまうと、
老後に使いづらいトイレになってしまうかもしれません。
トイレは、家族みんなが一日何度も使う場所です。
特に高齢者になるとトイレの回数が増えますし、
先のことを考慮して間取りを考えるとベストですね。
具体的に言うと、寝室やリビングの近くにトイレがあると良いでしょう。
トイレの広さは二畳あるとベストです。
車いすで入ることもできるし、老後、自分の身体が不自由になったときに
介護する人と一緒に入ることもできるからです。
また、車いすなどの利用も視野にいれ、
トイレの入り口の前の広さもできるだけ広く確保することが
望ましいでしょう。
身体に障害をおってしまった時、家の中で一番リフォームの
要請が多かった場所は、トイレだという情報もあります。
実際には、トイレの開き戸を引き戸にリフォームした例が
多かったそうです。
引き戸にしておくと、子供が小さい時にはトイレトレーニングもしやすくなります。
開き戸だと前後に開くため、ドアが通る部分には
ものを置けません。
だから、空間を有効活用できませんが、
引き戸だとデッドスペースができにくいという利点があります。
また、トイレのロータンクで手を洗おうとすると
体の向きを変えなければならないので、
やはり年齢によっては身体の負担があるかもしれません。
そういったことを避けるためには、
トイレから出てすぐに洗面化粧台を配置すると良いでしょう。
また、便器の向きは入り口と平行にしておくことをお薦めします。
なぜなら、おしりを向ける角度が90度で済むからです。
身体の状態が変化している時は、こういった細かい部分が
場合によっては大きな負担となります。
トイレを一例に挙げましたが、このように先のことを考えて
間取りや設備を考えることが大切です。