注文住宅のプランは、着工する前に打ち合わせを十分に重ね、決定していきます。
ですが、工事が進んでいき、現場に足を運んでいる際に様々なことに気づきが出てくるかと思います。
机上のプランと、実際目の当たりにする建築途中の家とは、自分の中のイメージとは
違うものだからです。
現場をみると必ずと言っていいほど、修正したい箇所が出てくるのです。
打ち合わせだけで、完璧なプランを立てようとすることを、まずは手放していきましょう。
着工後であっても、プランは常に見直すつもりでいてください。
では、着工後の仕様変更は可能なのでしょうか?
中には、難色を示す住宅会社もありますが、工事中に仕様変更をするのは当たり前のことです。
むしろ、変更のない現場のほうが少ないと思われます。
これから何十年にわたって住む家ですから、後で後悔することがないように、積極的に修正していきましょう。
ただし、修正したい箇所が完成してしまってからでは、取り壊しや、材料の追加発注が必要になるため、気になった箇所はできるだけ早めに担当者に伝えましょう。
できるようなら、その場で電話をかけてください。
なぜならば、現場の段取りで下地材などが先行して準備されるからです。
ご参考までに、これまでに多かった変更事例を挙げてみます。
●窓の高さ、大きさの調整(採光の問題)
●床、壁材の材質(一部屋だけ材質を変えることが多い)
●棚、カウンターの追加、高さ調整
●コンセント、電気スイッチ、エアコンの位置
●収納の増設、または縮小
●ドアの向き、開き戸から引き戸などへの変更
●照明やキッチンなどの設備関係
●キッチン、脱衣場のタイルの色
着工前の打ち合わせが行われているため、比較的、軽微な変更ばかりになっています。
一番多いのは、高さや位置関係の変更です。ご家族で身長差がある場合は、特に注意しましょう。
また、仕様変更するにはいくつか注意点があります。
例えば部屋を増設するなど、居住空間を増やしたり、部屋の大きさを変えたりといった大きな変更は、構造上無理な場合もあります。
また、確認申請をとらなければならないので、工事がストップしたり、工期が延びる可能性もあります。
仕様変更には、お金のかからないものもありますが、多額の追加費用が必要なものもあります。
担当者と相談をして、必ず見積もり書をだしてもらってから変更を決定してください。
たまに施主側がその場の思い付きで、現場の大工だけに「ここを直してほしい」と、直接お願いをすることがあるようです。
その場で直してもらうことができても、後で会社側から費用を追加請求される場合があります。
予定外の出費を避けるためには、見積書や変更後の図面、証明書などを必ず作成してもらうことをお勧めします。
詳細な金額を把握してから、仕様変更するかどうかを決定してください。
施工会社にしっかり確認をとり、お金のトラブルを避けていきましょう。