西日本豪雨、まだみなさんの記憶にも
新しいのではないでしょうか。
河川の氾濫や浸水害、土砂災害などが発生し、
死者は237名にものぼりました。
小田川(倉敷市真備町)では、洪水浸水想定区域と実際の浸水範囲が
ほぼ一致にもかかわらず、51人が亡くなりました。
こうした現象の発生には、いくつか要因があると
考えられます。
河川沿いの基礎地盤には
昔の河川の跡地など水を通しやすい箇所が複雑に存在していること。
また、堤防は長い歴史の中で順次補強工事が繰り返されて
現在の姿になっているので
土砂の性状や固め方が様々であったからだ、ということ。
さらに、近年は豪雨等により河川水位が高くなり、
堤防に強い水圧負荷がかかる状況が増えたことも原因と
考えられています。
河川水の浸透による堤防決壊が生じ、
倉敷市真備町を中心として大規模な浸水被害が発生してしまったという事実。
全国の河川堤防において、このようなパイピング現象が
起きる可能性が指摘されていて、
平成30年7月豪雨では、国が管理する12河川28ヶ所において、
パイピング現象が確認されています。
このため、様々な補強工事が随時行われています。
このような災害を目の当たりにすると、
家自体の性能をいくら良いものにしたとしても、
その家がどんな土地なのか、どこに位置しているのか
そういった情報こそが大事になってくるのではないでしょうか。
災害にあった経験がある方は言わずもがな、
災害に遭われたことのない方こそ、
こういった視点で土地を買うことを
考えてみることをお薦めします。
地球の温暖化は進んでいて、この先も自然災害が
あるのだ、ということを念頭において考えてみてください。
そうすると、何よりも災害に遭わないためには
どんな土地を選べばいいのか?
という選択肢からはいっていくことができます。
そのうえで、土地の形や日当たり、駅から近い、、、などの
条件を考えてみて下さい。
ちなみに住宅購入の際には
ハザードマップ上での物件所在地の位置が
確認できます。
できたらご自分でも、
ハザードマップポータルサイトで
確認してみることも、備えあれば憂いなし
ということで、お薦めします。
自分たちの命を守れるのは自分たちです。
自分たちの選んだ家は、自分たちを守ってくれるものでもあります。
まずは、ハザードマップを確認したり、
購入希望の土地が、過去にどのように
利用されていたのか履歴を調べてみたりなど、
そうした行動をとることで、土地の強さについて
知ることができます。
土地を安心して購入することで
次の行動にうつることができますよ。