新たに住宅を購入・家を建てる場合は、 火災保険に加入するのが一般的です。

「火災」という名称から、火災保険は「火災から家を守るための保険」と誤解されがちですが、火災の保証は、火災保険のほんの一部の役割でしかありません。
火災保険は機能的にも制度的にも様々な役割を持っていますが、内容は難解で、容易に理解できるものではありません。そこで、火災保険と家財保険のメリットやデメリット、難解な部分についてわかりやすく解説します。

「防火住宅なら火災保険は最低限でいい」という意見もありますが、自動車事故と同様に、もらい火の被害は避けることができません。
風向きや天候によってその被害が大きくなる可能性もあります。 例えば昭和51年山形県の酒田大火では、風速25メートル超の暴風によって焼失家屋は1,774棟に達しました。
近年は行政の都市計画で火災に強い街づくりを推進していて、防火建築や耐火家屋の技術も進歩していますが、やはり火災は怖いものです。

火災保険は火災以外の自然災害にも対応しています。 このような不可抗力による火災・災害に対して自衛が可能になる。 これが火災保険の意義だと考えます。

実は、火災保険は建物と家財を別々に加入します。
家が損害を受ければ家財にも一定の被害が生じるため、同じように保障されるような気がしますが、別物です。
そのため、補償額の設定も建物と家財は個別に行います。

建物だけ保険に加入し、家財は未加入という選択も可能ですが、家財保険は大型の家電機器や家具だけでなく、衣類やデジタルカメラなども対象にできます。 もし火災や水害等でそれらを全て買い替えが必要だとしたら、
家財保険の保険料は安いものかもしれません。
何千万円という金額のマイホーム、そして総合すると大きな金額になる家財を守ってくれるのは大きな効果です。
また、火災保険という名前ではありますが、火災以外の自然災害や盗難など保障範囲が幅広く安心できます。

被害額が大きいと予想される災害時の補償について、特に建物については修復・再建に必要な金額が支払われます。ただし、保険金額が上限です。

家財保険に関しても、保険金額を上限に修復・再取得に必要な金額が支払われます。