家を実際に建てるとなると、
あれもこれもといろいろな希望が出てきますね。

ほとんどの場合、始めに自分たちが思い描いていた
プラン通りとはいきません。

なぜならば、予算との兼ね合いや、
実際に建築可能かどうか、法律に沿った住宅になっているかどうかなどで
自分たちの希望とは別に調整する必要があるからです。

ハウスメーカーや工務店側が、できないことの代替案を出したり、
妥協しても良い部分を提示されることもあるでしょう。

家は一度建てたら何十年も住むものなので、
ライフスタイルの変化を踏まえた提案をしてくれるかどうかも重要なところです。

家族みんなが満足できる家づくりにするには、
住宅の設計者とのイメージを共有することがポイントです。
大切なのは、おたがいの意見の食い違いを修正して、
同じイメージを抱けるようにすることです。

打ち合わせというのは、家の間取りや仕様などを決める重要な工程です。
注文住宅は、施主の希望に沿って計画を立てていくことになるので
自分たちの要望をしっかりと伝えることが大切です。

とはいえ、誰もが家づくりの初心者です。
慣れない打ち合わせで、要望をうまく伝えることは難しいこともまた事実です。

そのために住宅会社の担当者や設計士がいて、
意見してくれますが、プロに任せきりは良くありません。
家づくりは、施主と建築会社との共同作業です。

会社の施工事例を見せてもらったり、
どんな工法で建築してるのかを教えてもらったり、
構造材や造作材はどんなものを使っているのか尋ねて
積極的にこちらも関わっていく姿勢が必要です。

打ち合わせを重ねる中で、
その会社と自分たちとのこだわりがあっていなければ、
その住宅会社を候補から外すことも視野に入れると良いでしょう。

その住宅会社の得意分野で家を建てることが、
失敗しないポイントとも言えます。

そして、打ち合わせの中で
自分たちにわからないことがあった場合はそのままにせず、
絵をかいてもらうなどして視覚的な説明をしてもらいましょう。

また、こちらから提案する場合も、
簡単な絵をかいたり、施工事例の写真などを活用して、
できるだけハッキリとしたイメージの共有を行ってください。

なぜなら、お互いの認識が違ったまま着工してしまうと、
あとからの修正が難しくなるからです。
よくあるパターンは、その箇所の施工が終わったタイミングで、
お客さんが異変に気がつくというものです。

そんなときに、イメージと違うとクレームをだしても、
取り壊して作り直す手間がかかりますし、
図面を書きなおして再申請を行うため、工期も延期されます。
構造上の理由で修正不可能なこともあり得ます。

そして、自分から何らかの要望の提案をするときは、
施工会社に必ずデメリットを聞くようにしてください。

施主は建築においては大抵は素人です。
ですから、要望をなんでも聞いてくれることを重視するのではなく、
反対意見も聞き、メリット、デメリットを提示してもらいましょう。
そのうえで冷静な判断をしてください。

また、打ち合わせが一段落したら、すぐには決定せずに、
家に帰って考える時間を作ってください。

住宅会社との良好な関係も、良い家を建てるポイント
となります。

なかなかイメージの共有がしづらいときには、
自分たちの望む、こんな暮らしができる家を提案してくれませんか?
ともちかけてみるのも手です。

そうすると住宅会社側の意向に関係ない、
暮らしに集中したプランが完成するでしょう。

家を建てるということは、建ててしまうまでは
自分たちの知らないことや、経験したことがないもの、
また、はっきりとイメージできないものばかりが
目の前に立ちはだかることになりますよね。

家の購入決断をする際には、これらが深くかかわってきます。
知らないことだらけで不安な時には、プロの意見は絶大な決定要因になるので
ぜひ、いろんな施工会社と関わって、会話を重ねてみることをお薦めします。