住宅金融支援機構が実施した、家屋の概算費用調査(2022年度)によると、
注文住宅を建てた人の全国平均費用は3,569万円となりました。

年収から毎月の返済額を計算すると、
全国的に総返済負担率は、
世帯年収の20%が相場であることが調査結果からわかります。

例えば、年収600万円で住宅ローンを組む場合、
月々の返済額は10万円が目安ということになります。

計算式で表すとこうなります。

計算式:
毎月の返済額=(世帯年収/12)×0.2

昔からよく使われる言葉として、家賃は収入の3割というものがあります。

注文住宅の場合は、保険やメンテナンス費を考慮する必要があるため、
総返済負担率は収入の2割と言えるのかもしれません。

費用は、一律ではなくもちろん場所によっても変わってきます。

例えば 土地相場が高い都市部(東京)では、
延床面積が最も狭いという条件にも関わらず、
費用は6,104.8万円と全国一高くなっています。

隣接している千葉や埼玉県と比較した場合、その差は1,500万円で
大きく差が出てしまいます。

このことから、土地を決定した時点で、
家のグレードがある程度決まってしまうということが分かります。

ですから、これから土地探しをする場合、
家と土地のどちらにお金をかけたいか?ということを家族とよく相談し、
その結果から土地を絞り込むことも、
希望通りの家を建てるために大切な手段です。

同じ市内であっても、都市部から少し距離を置くだけで
安い売地が見つかる可能性があります。

通勤、通学に影響がでないということを考慮しながら、
できるだけ広い範囲で土地を探すことをおすすめします。

土地を持っていれば、予算1,000万円で家を建てることができます。

一般的に、土地代と建築費の比率は3:7もしくは、4:6となっていますが、
すでに土地がある場合は、この費用の30~40%を使わずに家を建てることができます。

ローコスト住宅を建てるときは、背景の一つにはこういったことが
あるということを知っておくといいですね。

まずは、土地探し。
希望にあった土地を探せるように、日頃から色々な情報に目を光らせて
おきましょう。