住宅を建てた後に建ててよかったと思えるような 満足度の高い住宅を作り上げるには、 しっかりとした段取りと流れを知っておかなければいけません。

家づくりとは大きく分けて 「企画」「設計」「施工」 の三つの過程を経て作られます。

注文住宅の企画において必要なものとは 前準備として、 一生に一度の注文住宅づくりにおいて、 なぜその家を建てるのか、 どういったイメージの住宅が欲しいのか をしっかりと考えなければいけません。

まず家を購入したい動機を思い浮かべてみましょう。

今の家が狭いと感じる、 家族が増えたので手狭になった、など。

こういった十人十色の理由で注文住宅を欲しいと思っているはずです。

その不満をしっかりと解消できるような、 自分たちの要望を満たせる家づくりを念頭においてみましょう。

それを解消するためにはどんな形のコンセプトが必要なのか、 そしてどんな機能が必要なのかをリストアップしてみると良いですね。

注文住宅は自由な家作りが可能なだけに、 最初は何から考えていいのか戸惑うかもしれません。

しかしそこが 注文住宅ならではの最も大きな楽しみでもあるのです。
それでは、どういうふうに考えて行けばよいのでしょうか。

それには、家の中で家族がどのように生活し、 どのように動くのか、それを想定して間取りを考えていきます。

特に水回りを中心とした動線を考えることが大切です。
でなければ、 忙しい朝などに家の中をあちこち歩き回る羽目になり、 住んでいても不便さや暮らしにくさを感じてしまうことがあるからです。

もう一つ重要なのが土地と家との相関関係です。 家は土地の形状や大きさに沿って建てる必要があります。

これは都市計画法、建築基準法という法律で厳密に決められています。

また土地に応じた家の向き、 外観や日当たり、風通し、採光 なども考えながら設計する必要があります。

これらに気を付けることで、気持ちの良い生活環境が実現できるでしょう。

また、注文住宅と言っても 自由に好きな大きさや高さの家を建てられるわけではありません。

それぞれの土地によって 建ぺい率、容積率という数字が決められているからです。

例えば50坪の土地で建ぺい率が50%なら、 その家の1階の投影面積は25坪にしなければいけません。

このように、家の基本設計においては 家を建てる敷地の環境調査を行っておく必要もありますね。

注文住宅を土地から買って建てるという方は 特に土地に関する法令、そして土地の寸法、 さらに周辺の環境面や住宅が密集していないかといった点を配慮しながら土地を選ぶことが必要です。

これらのことに気をつければ、自分たちに合った土地を見つけることができます。

以上のように、注文住宅の企画は自分たちの理想や希望を明確にすることが大切です。