日本においては、建築に使われる木材の大半を
輸入に頼っている現状です。

また、現在では外国産の木材と価格競争ができる
水準になっていますし、今後も競争は激しくなるかと
予想されます。

林業が成り立たないとなると、人工林の荒廃につながり
それによって、森林では草も生えず土地はやせてしまい、
川にも栄養がいきわたらなくなってしまうという、
負の連鎖に陥ってしまいます。

また、スクラップアンドビルドを繰り返したため、
建設関係の廃棄物は家庭ごみをはるかに上回る量となり、
いまや日本列島はごみの列島となってしまっているのが
現状です。

そして、近年つくられている多くの木造住宅においては
外国産のベイツガ、ベイマツが多く使われています。

一般に、外国産のものは国産と比べると
安いと言われてはきましたが、
やわらかさや強度、耐久性の面では著しい低下がみられます。

海外からの長い旅に耐えられるように
薬品を注入したり、接続部分に金物を多く使ったりして
補強している状態です。

こういった薬品処理がされていると、木の香りも感じられません。

国産木材を使って、健康面のことを考えて
家を建てる。

長い目で見ると健康にもよいし、環境にも良いということで
結果ローコストにつながっていくのではないでしょうか。

施主が山から直接木材を買い付ける、という
選択もよいかもしれませんね。