皆さんは商品の購入時に値引き交渉をしたことは
ありますか?
大半の方がその経験があるのではないでしょうか。

ですが、住宅に関してはいかがでしょうか?
一生に一度の大きな買い物と言われるマイホームの購入。
ここでも値引き交渉をして、自分たちの理想により近い価格で
家の購入を実現したいものですよね。

実は、値引き交渉時にはタイミングがあります。
タイミングをあやまってしまうと、意味のなさない交渉になってしまいます。
今回は、交渉とそれと関連性のあることについての話です。

物件購入の流れの中で、プランと見積りをハウスメーカーや
工務店に出してもらい、仮契約を結ぶ場面があります。

その詳細見積もりの提示があったときに(本契約を結ぶ前に)
交渉のタイミングをはかります。

概算見積もり(工事代金を大まかに算出した金額)が出された時点で
交渉をしても、まだ詳細(設備、仕様など)についての
設計がおこなわれていないため、
ここではまだ値引きするタイミングではないと言えます。
なぜなら、ここで値引き交渉に応じてもらっても
その値引きというのは競合している他社を追い払うための手段でしかないからです。

また、交渉の仕方ですが
一にも二にもまずは担当者との信頼関係を築くことが先決です。
対人間ですから、信頼関係を築いた後でのやりとりの中で
担当者も交渉に応じてくれるケースも増えるでしょう。

ハウスメーカーでは、値引きが一定の割合で用意されています。
だいたい建物金額の5~10%です。
競合他社がいるために値引き合戦をしているのが現状です。
また、大手の会社では値引きを想定しての価格設定がされている場合もあります。

地場の工務店ではほぼ値引きはないと思っても良いでしょう。
なぜなら、お客さんの予算を建物に十分に使っているからです。
値引き幅をとってないため、ここで値引きすると、
欠陥住宅になる危険性が高まる可能性があります。

工務店では標準設備を用意しているところが多いですが、
標準仕様を設定していない工務店だと
基本の素材や設備が決まっていないので
値引きした分価値が下がっている可能性が高くなるのです。

そのような事情がハウスメーカーや工務店側にもあることを
頭にいれて、値引き交渉を行ってみましょう。