新居をかまえることを考えるとき、
誰もがワクワクするのではないでしょうか?
そんな時、注意するべきポイントを並べてみますので
参考にしてください。
住宅の立地条件によっては大きな窓を設置しにくく、
外の光を室内に取り入れにくいことがあります。
そのために、吹き抜けをつくってトップライトを設置するという方法
があります。
吹き抜けは昼間の居室空間を明るくするというメリットがありますが、
半面、天井が高いためダウンライトの光が届かずに、
夜になると室内はかなり暗くなります。
また、広く空間をとっているためエアコンの効率が悪く、
夏は暑く冬は寒いということも体感するかもしれません。
これでは光熱費だけかかってしまい、効率の悪い住宅ということに
なってしまいます。
吹き抜けはデメリットもあり、住宅内の生活音が筒抜けになりやすく
夜間のトイレや話し声、テレビの音などが気になってしまうかもしれません。
おしゃれに見えるため憧れる人も多いのですが、
デメリットもしっかり理解して検討することが大事です。
注文住宅は好きなように建てられるために、
この例のようにさまざまなことを見落としてしまいがちです。
細かい話ですが,コンセントの配置もそのひとつです。
コンセントの配置は設計段階に検討しますが、
家の間取りを考えつつ、生活動線、家電の場所をイメージしていきます。
その際に、どこにコンセントがあれば便利なのか考えてみましょう。
建築の図面に家具の位置やコンセントの配置などを
あらかじめ書いておくと、わかりやすく失敗が少ないでしょう。
忘れがちなのが廊下や階段の踊り場、玄関などですが
ここも見落とさないようにしたいところです。
コンセントの位置を考える時に、例えば料理が好きな人であれば
キッチンのコンセントは多めのほうがいいかもしれません。
キッチン家電は、台所仕事が好きなお宅には意外に多いもの。
コンセントの配置をきちんと考えることは、
心地よい生活を送るために欠かせないことだとも言えます。
また、話は先のことになりますが、将来年齢を重ねたときに
階段を上がる動作が大変になることも予想されます。
夫婦二人になった時のこともシュミレーションし、
1階に人がいなくなった場合のことも考え、防犯面でも気をつけたいところです。
それから、窓についても細かく考えてみることが大事です。
日当たりが良く、明るい家が好まれますが、
採光を考えるなら、窓をどこに設置するのかも重要なポイントとなるでしょう。
ただ単に窓を多くするだけでは、新築購入後に後悔することにつながる可能性があります。
例えば、家具を置く場所がなくなったり、
視線が気になって窓やカーテンをあけられなくなるケースも。
夏は家の中が暑く感じられることなども、ありがちな失敗例として挙げられます。
窓を設置するときには、部屋の方角をしっかりと考慮することが重要です。
それから言うまでもなく、耐久性能・耐震性能は十分なのかということも非常に重要です。
2016年には熊本地震、2018年は北海道胆振(いぶり)東部地震が
発生したことも踏まえて考えると、この先も大きな地震が起きる可能性も
十分ありますよね。
ですので、耐震性能は事前にハウスメーカーなどに
聞いておきましょう。
耐震性能は家をカチカチに固めて地震や風から家を守るという考え方ですが、
実は制振といって力を逃して家を守るという方法もあります。
これは住宅会社によって考え方に違いがありますので
地震対策が気になる方は話を聞いてみることをお薦めします。
また近年は、豪雨や台風などの自然災害による被害も増えています。
どんな災害が起こりうるのかを事前に調べる方法として、
国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」
を利用してみてもいいでしょう。
最後に、家の省エネ性能についてです。
省エネというと光熱費が安くなるというイメージを持たれる方も多いでしょう。
光熱費を安くするためには、家の断熱性能、気密性能といった
家の基本的な性能を高める必要が出てきます。
断熱性能は、家の断熱材や窓など基本的な部材の性能に左右されますし、
気密性能とは、どれだけ家の中の空気を外に漏らさないかということを指します。
家の構造のことをいかに理解し、家を建てているかということがかなり大事になってきますよね。
家の基本的な性能を高めるためには、省エネ性能を上げるための部材と家を建てる技術、
その両方が必要です。
そこで、実際にどれくらいの省エネ性能の家かを知る場合の数値として
3つの数値が挙げられます。
「UA値」、「ηA(イータエー)値」、「C値」という
数値を見ることで、それらを判断することができます。
簡単に言うとUA値は家の外にどれだけ熱が出ていくかという数値で
UA値が低いほど断熱性能が高い家ということになります。
ηA値は数値が低いほど外からの日射熱の侵入を防ぐことになり、
C値は家の気密性能を表す数値となります。
家を建てる際にはたくさんの考えるべきことがありますが
こういった視点も考慮し住宅について考えてみることを
お薦めします。