住宅の内装、すなわち間取りや装飾、クロスなどは着工中であっても、多少変更はききます。
ですが、耐震性能、省エネ性能、断熱構造は後からは変更が利きません。

今回は注文住宅の性能についてお伝えします。

注文住宅は住宅品質確保促進法(通称、品確法)によって
新築住宅の瑕疵担保責任期間が10年間義務化されています。
また、住宅性能表示制度も義務付けられています。

注文住宅においては、規格住宅や建売住宅よりも性能にこだわろうと思えば、
かなりこだわったものをつくることができます。

中でも、特に重視されるのは
耐震性能(地震にどれだけ強いか)です。
ここでは実際に、建物の強度と地盤調査を行います。

建物の構造以上に実は敷地の地盤が最も重要です。
地盤の強さによって基礎も変わってきます。

地盤調査においては、スウェーデン式サウンディング試験という試験方式がよく使われます。
どのようなものかというと、100キロのおもりをスクリューモジュールで挿し込み、
その速度で地盤の硬さを把握するというものです。

それから、布基礎、ベタ基礎、地盤の補強で杭を打つのか、セメントで補強するのかを決めていきます。

いくら家の構造が強固であったも、土台がしっかりとしていなければ無意味です。
例えるならば、家だ人間の上半身だとしたら、足腰の強さは地盤にあたるのです。

次に、省エネ性能が挙げられます。
高気密、高断熱の家造りですが、構造にはいくつも種類があります。
例を挙げると、断熱構造 外断熱構造、充填断熱、内断熱などです。

ここでの注意は、特に木造住宅を建てるのであれば、
内部の木材が湿気で劣化しないようにしなければいけないということ。
結露を防ぎ、木材が腐らない構造にします。

また、どれだけの断熱性能にしたいのかという点をしっかりと考えていきます。

例えば沖縄では断熱性能、高気密の家は不要であり、むしろ風通しの良い家が好まれます。

反対に、北海道では氷点下の環境で過ごすため、住宅には非常に高い気密性が必要です。
このように性能は自宅の場所に合わせて考えていきます。

気密性にこだわると熱が逃げない家になりますが、逆に換気性の悪い家になる可能性もあります。
24時間換気、室内換気機能を盛り込みましょう。

性能については、最初にどの程度の機能性が欲しいのかを
しっかりと決めて行きましょう。