建物は年月とともに劣化していきますが
土地は価値が下がりにくいです。

そのため、できればのちに売却するときのことまで考え、
将来性のある土地を購入できることが望ましいといえます。

将来性のある土地というと、利便性のよい場所であるということが
その評価の一つと言えます。

初めて家を購入する年代としては、30代が多いようです。
この年代の方々は、当然のことながら老後のことまで
想像が及ばない年齢です。
身体も楽に動かすことができるため、
起伏のある土地を歩くことにも抵抗はないでしょう。
また、車を持つ方ならあちこち出かけることでしょう。

ですが、高齢になると具合は変わってきます。
身体の自由がだんだんと利かなくなっていったり
病院に通いがちになる方も比較的多くなります。

そのため、歩いていける距離に病院やスーパーがあるのか
バスは近くに通っているのか、起伏のない場所であるかなど、
土地に求めることが若いころとは変わってきます。

ところで、こういった不動産の売買を考えるとき「市街化調整区域」という言葉を
見かけることがあるかもしれません。

市街化調整区域とは、都市計画法で定められた区域の一つです。
ここは、住宅などの建設を積極的には行わず、市街化を抑制する区域の
ことを言います。
都市化されていないため、電気や水道などのインフラの設備が
あまり整っていません。

ですが、市街化地域よりも不動産価格は安く、固定資産税も安いですし
静かな環境であり、また家庭菜園も楽しめるといった良い側面もあります。

まだ年齢が若い時には、楽しめる環境だとも言えます。
ですが、将来的なことを視野に入れると、市街化調整区域は商業施設の
建築がされない区域であるため、買い物に行くにしても足をのばさないと
でかけることはできないでしょう。
ご自身が高齢になった時に、市街化調整区域に住むメリットはあるのか、
そこまで考えて土地を選ぶことが大切です。

ご自分のライフスタイルの変化もふまえ、次世代の子供たちにとっても暮らしやすい
場所になるのか?
ご自分の代だけでなく次世代のことも考えて土地を選ぶと、
よい土地を選ぶことができますよ。