二世帯住宅は、親子で一緒に暮らすことで、お金や空間、人間関係などの面でメリットがあります。
しかし、同時にデメリットもあります。
二世帯住宅を建てる前に、以下の点をよく考えましょう。

お金の面では、建築費や維持費を節約できる可能性があります。
また、助成金や税金の優遇も受けられる場合があります。
しかし、水道光熱費などの支払い方法や相続税などの問題もあります。

ですから、お金のことは事前にしっかり話し合ってルールを決めましょう。
空間の面では、階段や玄関、浴室などを共有できるため、他の部分の空間づくりがしやすくなります。
シアタールームなど趣味の部屋もつくりやすいです。
しかし、プライバシーの確保や生活スタイルの違いもあります。
空間の使い方は互いに尊重し合って配慮しましょう。
人間関係の面では、親の老後や子育てのサポートができるというメリットがあります。また、子供や孫と毎日一緒に生活することで家族の絆が深まるかもしれません。しかし、兄弟姉妹やお嫁さんとの関係や価値観の違いもあります。人間関係はお互いに信頼し合ってコミュニケーションをとりましょう。

二世帯住宅は、親が所有している土地に建てる場合が多いですが、それ以外にも増築や庭先別棟住宅という選択肢もあります。親が幸せに健康で長生きできる財産の使い方を家族で考えましょう。二世帯住宅を建てるかどうかは、メリット・デメリットを把握したうえで判断することがとても大切です。

では、ここで二世帯住宅のメリットを挙げてみます。

●子育てや介護がしやすい
二世帯住宅では、親世帯と子世帯が近くに住むことで、家事や育児、介護などのサポートがしやすくなります。
共働きの子世帯は親世帯に子供の面倒を見てもらったり、食事の準備を手伝ってもらったりすることで、負担を軽減できます。
親世帯は子世帯に老後の世話をしてもらったり、孫と一緒に過ごしたりすることで、安心感や楽しさを得られます。

●建築費用・水道光熱費などを抑えることができる
二世帯住宅では、親世帯と子世帯が一つの建物に住むことで、建築費用や水道光熱費などのランニングコストを節約できます。
親世帯が所有している土地に建てる場合は、土地代もかかりません。
また、一部共有型や完全共有型の場合は、水回りや玄関などを共用することで、建築費や光熱費をさらに抑えることができます。

●相続税を抑えられる可能性がある
二世帯住宅では、親から子への贈与や相続に関する税金を抑えることができる可能性があります。
例えば、親から子への住宅取得資金の贈与は、一定の要件を満たせば非課税になります。
また、親名義の土地で親子共有名義の二世帯住宅を建てる場合は、相続時精算課税制度を利用することで相続税を減らすことができます。