日本の一般的な性能や仕様の住宅は、
欧米に比べると、断熱性能が低かったり耐震性もあいまいとなっています。
現在、住宅を作る環境はどうなのでしょうか?
木材の不足や、鉄鋼、原油価格の高騰、
ウッドショック(木材の価格の高騰)や円安のため、
仕入れ価格が上昇しています。
建築資材の値上がりによって、
住宅を作る環境は年々悪くなっている状況です。
加えて近未来には、住宅ローンの金利も上昇すると予想されています。
こういった状況下で、
ローコスト住宅を検討する人も増えてきています。
ローコスト住宅を検討する際、
ここに気を付けて検討してみてください。
まず、チラシなどに記載してある表示。
例えば、坪単価30万円~とかいてあっても
これはあくまでも、本体価格を表していることが多いです。
私たちの生活に実際に必要になってくる
最低限のものは、含まれていない場合があります。
ここは確認が必要なポイントです。
うまい話にすぐに飛びつかないことです。
そして、実はローコスト住宅においては、
注文住宅も建築可能です。
その際には、いくつか工夫の必要もあります。
部屋数を少なくしたり、
ユニットバスなどの費用を抑える。
また、部屋の配置や動線を考えた間取りについては
意識したことはありますか?
設計の人件費をおさえている会社だと
間取りを作る人間が設計に携わる者ではない場合もあります。
そういった場合、こちら側の対応としては、
家の形や廊下や階段の位置など、
なるべく無駄なスペースをつくることなく
動線のよい間取りをつくってもらえるように
頼んでみることが大事です。
そして、本当に必要なものを見極めること。
実際の生活の中で、
光熱費やメンテナンス費用が家計を圧迫することがないようにしたいですよね。
例えば同じ設備でも、安く済ませてもよいもの、
お金をかけたほうが後の暮らしが快適になるものがあります。
初期費用が高いからという理由で、
別の部分にお金をかけてしまうと、、
後々メンテナンス費用が余計にかかったりしてしまうことも。
ここで具体例を挙げていきましょう。
暑さ寒さに影響の大きい窓。
こちらは機能性の高い窓枠とガラスを選ぶと良いでしょう。
国内の住宅で多く使われている、
アルミサッシに短板ガラスの窓は、窓から熱が出入りするため
夏は暑く冬は寒くなってしまいます。
こういった窓を使うと、光熱費が高くなり、後悔する原因になります。
全ての窓への採用が難しい場合、
リビングなど日々の暮らしに家族が多く使う個所に採用するのも
良いかと思います。
また、玄関ドアについても同様、
こだわりをもって選んでみましょう。
また、屋根についても、なかなかお金がかけられない部分だと思いますが
劣化しやすい目地や屋根の塗料などには
なるべくこだわることが大切です。