最近では、ユニバーサルデザインのものを街中でよく見かけるようになりました。

これは、年齢や能力、状況などにかかわらず、できるだけ多くの人が使いやすいように、
製品や建物・環境をデザインするという考え方です。

これを、建築の段階で採用してもいいのか、そうでないほうがいいのか、
そこは議論の分かれるところでしょう。

今、負担しなくても、将来的に困ったときに選択すればいいものもあります。

ですが、今とるべき配慮としては、将来に備えておくべき事柄について考えることです。

そのためには少しの工夫が必要となってきます。

例えば、トイレは普通につくると、一畳弱くらいの広さになります。

ですが、例えば住む人が介護が必要な状態になった時に、
改めて改修工事をするとなると、大変な費用の工事となってしまうことは否めません。

心身ともに健康であるときに(建築時において)、
トイレのスペースを広くとることは、
抵抗があるかとおもいます。

そのスペースがあるのなら、そこを他の用途として使えるはず、
そう感じてしまうものです。

そうしたときには、トイレの中をディスプレイして
飾ってみてはいかがでしょうか。

例えば、トイレをリラックスできる空間と見立てて、何か大きな
絵画を置いてみるなど、スペースをつくってみます。

そうした工夫をしてでも、なんとか広い空間をつくっておくと、
いざというときに役立つものです。