ローコスト住宅を購入する時には、どのようにして安さを実現しているのか、
それを考えることが大事です。

健全なローコスト化を図っている住宅会社の特徴として挙げられるのは、

●無駄な経費をかけていないこと
●プランを統一していること
●製品を自社工場でつくっていること

が挙げられます。

例えば、大手のハウスメーカーだと、実は建築費用の約半分が経費になっていることもあります。
具体的には、宣伝広告費や、住宅展示場の維持費や人件費、これらが
買い手には見えない形で建築費用に上乗せされているのです。

また、ローコストでは間取りや家の形状をパターン化したり、設備を同じメーカーで統一したりなど同じ資材を大量生産することで、建築にかかるコストの削減につなげています。

ローコスト住宅を売り出しているメーカーで注意すべき点としては、
坪単価の安さを前面に出しているメーカーです。

実は、坪単価の計算方法には決まりはありません。
照明器具やシステムキッチンのグレードや床暖房の有無など、どこまでを含めて
計算しているのかは、住宅メーカーによって違います。
坪単価を安く見せて、高額なオプションを請求されては
たまったものではありませんよね。
これを避けるには、坪単価で判断するのではなく、実際の建築費用で考えることが
大事です。

また、いうまでもなく住宅において最も大事なことは安全性です。
具体的には、柱や梁などの骨組み、そして基礎や地盤改良といったことですが、
これらは見えない部分でもあります。

見えない部分ほどより多くの費用がかかるので、コストカットの対象になりがちな
部分でもあります。
見た目はとてもきれいであっても、中身をみてみれば欠陥だらけ、
ということもありうるわけです。
こうなると、建てた後にメンテナンス費用が大幅にかかったり、光熱費も多くかかることになります。

これを避けるためには、耐震性、耐久性、断熱性、これら三つは最低限
チェックすることが大切です。

そして当然、家づくりにおいては坪単価以外にも多くのお金が必要になってきます。
具体的には、本体以外の建築工事費、税金やローン、家の工事以外の費用(引っ越し費用、家具などの費用)です。

本体工事費の二、三割程度の費用が別にかかってくるのだと認識しておいてください。

トータルコストの安い家こそが、本当のローコスト住宅といえます。
また、高品質なローコスト住宅を建てたいと思うならば、ハウスメーカー選びも
とても大切になってきます。

以上をふまえながら、自分たちの理想のすまいを探すことをお薦めします。