トイレを使用したり、掃除したりしているとき、
狭く感じたりすることはありませんか?
トイレが狭いと感じる最大の原因は、
便器の先端から壁までの距離が短いことです。
便座に座った時、目の前が壁だと、私たちは圧迫感を感じてしまいます。
トイレの図面を、確認しておきましょう。
便器の先端から壁までの距離は近くはありませんか?
例えば、図面上では910×1820と表記されていても、
それは仕上がり寸法でない場合があるので、注意が必要です。
寸法が柱芯で表記されている場合もありますから、
その場合150mmほど狭い仕上がりになります。
また、トイレの配置は生活する家族の人数や家族構成から考えることも重要です。
トイレの設置位置は軽視されがちですが、住宅の使い勝手に関わる重要な部分です。
そのため、家族構成や人数、使い方を考慮して、最適な場所を検討して選びましょう。
次に、トイレ内の広さについても、検討が必要です。
広さの感覚は人によって違いますし、
高齢になり、トイレをバリアフリーにする方もたくさんいますので、
長期的に考え、十分なスペースを確保しておきましょう。
また、二階建て以上の家を建築する場合には、
各階にトイレがあったほうが便利です。
夜中にトイレに行きたくなっても、寝室が二階でトイレが一階のケースだと
わざわざ階下に降りなくてはいけません。
年齢を重ねると、階下に降りる手間も、寒い季節は特に
不便に感じてしまうのではないでしょうか。
また、トイレの設置では配置を考えましょう。
寝室やリビングの真上に設置してしまうと、水を流した時に
下に音が聞こえてしまいます。
家族の眠りを妨げたりする場合もありますので、避けたほうがベターです。
トイレという空間のとらえ方は、家族それぞれによって変わってきます。
単に用を足すだけの空間にするのか、落ち着く場所にしたいのか、
目的によってもトイレの広さは変わってきます。
また、トイレは言うまでもなく湿気やにおいがこもりやすいため、
換気のしやすさにも注意が必要です。
窓を付けたり、または換気口が設置可能な場所に設けるのがお薦めです。
もしそういったことが難しいようであれば、消臭機能の高いトイレを
取り入れてみるのも良いでしょう。
トイレのドアに関していえば、祖父母が一緒に住むことや、
自分自身が高齢になった場合のことを考えて、
引き戸か外開きの扉にしましょう。
内開きのドアにした場合、トイレ内で倒れてしまうと
ドアが開けられなくなってしまうからです。
また、トイレに限ったことではありませんが、
やはり現物をみることが一番ですので、ショールームへ足を運んで
トイレに実際にすわってみることもお薦めします。
トイレという一つの個室は、家族みんなが一日に何度も利用する場所です。
家族みんなが将来まで快適に使うことのできる、
居心地よい場所にするために検討してみることをお薦めします。