「オープンプラン」とは、住居の内部を固定した壁などで区切らず、間仕切りを少なくし、必要に応じて間仕切りを変え、多目的に使えるようにした設計法のことを指します。

空間に連続性を持たせる効果があるので、小さなスペースでも広々とした印象になるのが大きな特徴といえます。

小さな家の場合、個室を多くしてしまうと、仕切りで圧迫感を感じてしまうこともあります。

そんなときに、洗面所とトイレをオープンスペースにして、トイレの個室を作らないという選択肢が増えています。

しかし実際に住み始めると、家族の誰かがトイレに入っているときに洗面所を使えないため、忙しい朝などはかなり不便ではあります。。

来客時も抵抗を感じる方もいるようですので、トイレに関しては個室を設けたほうがよいかもしれません。

また、吹き抜けの空間がある住宅もよく見られます。

吹き抜けがあると、開放感もありますね。

これは、寝室などプライベートな空間は狭くても良い、しかしリビングだけでも広く作りたいといったケースで利用される手法です。

ただ、吹き抜けにすることで冷暖房の効果が激減するため、光熱費がかさんでしまいコストダウンにつながらなかった、という声も聞きます。

また、吹き抜けにすることで下階の声が上階に響き過ぎてしまうので、夜間の生活に気を使わなければならず不便なこともあるようです。

現状、狭さを感じさせない工夫のひとつとして、吹き抜けが利用されることがあります。

実は、吹き抜けを作ることで上階の床を作らなくて済むため、コストを抑えられるという効果があります。

光が差し込みにくくなる冬でも、2階部分もガラス張りにした吹き抜けは明るさを確保することができます。

その光は部屋の奥まで入るので、明るい家を作りたいときにはメリットに働きます。

また、仕切りが少なく、住まいのどこにいても家族の気配が感じられるという利点もあります。

これは、家族に優しい設計とも言えます。

特に子供が小さく、目を離したくない時期などには、親にとっても安心です。

このようなことを考慮したうえで、オープンプランにするのかどうか、
家族間で話し合うことが大切ですね。