これまでお知らせしてきたように、家はつくるときだけお金がかかるのではなく、
建てた後にもかかってきます。

ランニングコスト、メンテナンスコスト、増改築コストなどが
それにあたります。

安く建てることができたとしても、ランニングコストが
余計にかかってしまうことになると、逆に損してしまうことになります。

本当なら、トータルコストが安くなることがベストですが、
そのためには、例えばメンテナンスがかからない工夫が必要だったり、
地震などの天災のことも考え耐久性のあるものを考慮したり、
外せない部分が色々とでてきます。

そのほか、考えるべき部分は人によって異なるでしょう。

建築初期に、これらのことをすべて満たそうとすると、
当然多くの費用がかかります。

費用に限りがあるケースがほとんどだと思いますので、
こういった場合どうしたらよいのでしょうか。

例えば、寒くても暖房を使わないといった自然派の方なら、断熱は必要ないかもしれません。

また、家自体に自分たちで手をかけたいという方もいらっしゃるかもしれません。

そのほうが確かに、愛着もわくことと思います。

人が一人一人皆違うように、家に対する考え方も
違いがあって当然です。

ただ、一般的には暖かい家のほうがいいだろうし、
メンテナンスもかからないほうが良いと思われます。

なるべく費用も抑えたほうが良いし、手間もかけたくないでしょう。

そうすると、初期にやるべきことは決まってきます。

基本機能を満たす方法にも工夫が必要となりますが、
それ以外の部分で費用を削ることを考えたほうがよいでしょう。

求めるところを明確にしたうえで、
逆算して考えるとゴールが見えてきます。

ローコストにするためには、どこにお金をかけ、
どこを削るかしっかりと考える必要があります。